テーマ 「新・生きる力と家族の絆」~子どもの心に風邪を引かせない~
報告者:松山西中等教育学校PTA副会長 西岡陽子
テーマ 「新・生きる力と家族の絆」~子どもの心に風邪を引かせない~
テーマ設定の理由
テレビ番組で定番の大家族モノの中でも、密着26年の日本テレビ「7男2女11人の大家族 石田さんチ」は、誰もが一度は見たことのある国民的ドキュメント番組です。日本の家庭の縮図のような熱い親子関係と、お父ちゃん、お母ちゃんの子育ての中での名台詞の数々は、見終わった後になぜか私たちを元気にしてくれます。その秘密は、子育てに悩む人のみならず、人間関係や人生の岐路に立った人にも、愛ある箴言として勇気と指針を与えてくれるその言葉たちのパワーです。
大きな自然災害を目の当たりにして、日本人の誰もが「日常」のいとおしさ、尊さを痛感し、家族愛や人々の絆を再認識した今、「これからどうやって生きていくのか?」という不安に対するビジョンがあふれています。「家族とは何か?」「失ってはいけない絆とは?」「守るべき人は誰なのか?」石田さんチに生きる力をもらってください。
【講演】演題 子育ては気力・体力・経済力 講師:石田千恵子
【講演内容が多岐にわたっているため、少しまとまりに欠ける箇所がありますが、ご容赦ください】
☆『今日のためにこの洋服を新調してきたのよ‼』とスカートを広げてみせ、参加者の心を掴んでからトークが始まる。
☆子育て時代は、3着で着回ししていたらしい。折り返しハタチですと自己紹介あり。
☆また、パソコンやスライドもなく、『あんちょこを見ながら話すね。話が飛び飛びになるから、まとめにくいと思うわ』とのこと。
☆何でも道連れにPTA仲間と楽しんで。
×「あなたのためにやってる!」 ○「自分のためにやってる!!と思う。」
未来は子どもたちのため、どう切り拓いていくかがポイント
➡先生のため、親のためではない!目の前の子どものため。
親は8割⇒子どものために生きる。2割⇒自分のために生きる。
未来は、気づいたら過去になる。
☆子どもに対して、どのような態度をとるべきか?
➡大きな目で、相手の心に伝わるように伝える!
目の前にあることが現実。子どものために恥をかくことも大事。姿勢を見せる。
心臓に届くように、大好きだと言い続ける。子どもはメンテナンスが悪かったら腐っていく。金喰い虫➡コレが子育て➡後で笑い飛ばせるように‼
☆植物を大事に!植物は自分たちで生きていく。子育ては自分たちだけの力だけではなく周りに助けられている。
☆運(うん)鈍(どん)根(こん)
鈍感であれ!どう生きてきたか、どう人と付き合ってきたか試される。
年齢~つ(~ここのつ)がぬけるまでの育て方が大事。
☆ずるくあれ!だけど、人の不幸を笑うゲスには、なるな‼
☆石田さんちの現在は…一番上 45歳 一番下28歳
44・60の目覚め。疲れて帰ってきたら、お金のご褒美ではなく、あたたかい
お布団と温かいごはんで迎えるようにする。
9人の子どもたちが、自分の知らない世界を見せてくれる。
➡役員、会長と4期にわたり楽しんだ。
☆子育て中に子どもたちに伝えていたこと・望んでいたこと☆
自分のことが自分でできる。→責任が取れる。衣食住が、まかなえる。
挨拶が出来る。後始末ができる。
☆集中力が必要。生きるってバランスが大切。就寝前に自分を20コ褒める
(でもなかなか難しい。せめて5コ…)当たり前のことを当たり前と流さない。
☆人よし・悪よし・世間よし→3方よし
☆はひふへほ➡は‥半分でいい ひ‥人並みでいい ふ‥普通でいい
へ‥平凡でいい ほ‥ほどほどでいい
『どこかで狂うんだから人生は。その時に「そうなんだよね。」って、次に進めるような心を持っていてほしいと思い、それをもって育ててきました。そして私はちゃんと見てるよ、何があっても見てるよ。転んだら助けてあげるよ。そういう気持ちを常に子どもに発信してあげる。』
★お母ちゃんから紹介された方々と名言およびエピソード★
①藤原 和博さん
【20世紀は、ジグソーパズル思考】
パズルのようにピースの置き場所が決まっており、唯一の正解を早く確実に導き出す。
【21世紀は、レゴ型思考】
これを身につけるには、読書を通じて、さまざまな著書の『脳のかけら(アプリのようなもの)』を自分の脳につなげていかなければいけない。
②山本 五十六さん
やってみせ 言って聞かせて させてみて ほめてやらねば 人は動かじ
③高橋 智隆さん
【読み・書き・そろばん】といった、いわゆる勉強をおしえてくれる場があ
るように、モノとインターネットがつながるlot時代の基礎教育が大切。いろいろな体験、公園でともだちとおもいきり遊ぶとか、好きなことにのめり込むとか、シンプルなアナログ体験=子育ての大事なところ。
④加藤 諦三さん
どうにもならない人生から逃げようとしているから、いつまでもイライラするのである。よくなろう、よくなろうとするからイライラする。どうにもならない人生をどうにかしようとするからイライラするのだ。解決しようとしてはいけない問題がある
⑤高濱 正伸さん
メシが食える大人になる!すぐに『きらい』『苦手』と言って自分の世界をせばめない。身近な人にこそ、ていねいな態度を。見た目ではなく中身で勝負する人になる。『後悔』はしない。でも『反省』はしっかりする。
⑥ヴィクトール・フランクルさん(ユダヤ人)
自分自身を『笑い飛ばす』ことで、辛く苦しい状況もくぐり抜けられる。
人生から何を与えてもらうかではなく、人生に何を与えることができるか。
⑦雲雀丘学園中学校・高等学校 校長通信より
☆つもり10ヶ条☆
高いつもりで低いのが教養 低いつもりで高いのが気位
深いつもりで浅いのが知識 浅いつもりで深いのが欲望
厚いつもりで薄いのが人情 薄いつもりで厚いのが面皮
強いつもりで弱いのが根性 弱いつもりで強いのが自我
多いつもりで少ないのが分別 少ないつもりで多いのが無駄
☆9人は、名前で呼び合っている。
☆人を育てるには梅と桜の違い。手をかけるところ、かけないところを分ける。
☆子どもは、承認欲求が強い。子どもを世の中に出すことは親のちから。
☆社会に出るまでは、面倒を見る。☆子どもに負けまいと叱るのは間違い。
☆反発する子どもにも褒める。☆ゆるゆると子どもをゆたかに育てるといい。
☆おおらかさが必要。
☆子どもへの影響 母➡7割 父➡3割 ☆家に子どもの居場所をつくる。
☆悲しみ・苦しみ→人を思いやる心が出来た。
☆自分=他人ではない。☆子どもは、うるさくてなんぼ。
☆少年院入所の子ども→87.6%が再入所。家庭に居場所がない。
☆立ち止まりさえしなければ、ゴールはみえる。
☆男の子へは…かっこいい!ステキ!!賢そう!!!⇚これポイント‼‼
☆若いお母さんが頑張れる言葉をかけて。だけど、若い人ばかりに任せない。押し付けない。
☆子どもを影(陰)に入れず、おひさまにあてて‼
☆小魚のきびなごを、大きな魚が食べる。昔、きびなごの栄養をだめにしてしまう薬剤を水道水に投入してしまっていた。少なくなってしまったものを元に戻すには、時間がかかる。➡めぐらすのが大切。何でも循環。
【フリートーク】
講演者 石田 千惠子氏
討論者 板倉 哲男 氏
(前茨城県高等学校PTA連合会会長
茨城県立水海道第二高等学校PTA顧問)
吉江 知子 氏
(茨城県立八千代高等学校PTA副会長)
丹下 基生 氏
(茨城県立竹園高等学校PTA会計)
司 会 髙野 由紀子 氏
(元茨城県高等学校PTA連合会副会長 前茨城県立つくば
サイエンス工科高等学校・つくばサイエンス高等学校PTA会長)
◎お金は生きる知恵。いくらかかるか知ることは必要。
◎食べ方は、家庭のしつけ。品が出る。食べている姿勢→その人の人生が出る。
◎あきらめる→自分を見つめる・認めるのも必要。
◎お母ちゃんのお孫さんで知的障害の子がいる。その子の弟は、かなり賢い。
人生何があるか分からないが、周りの力も借りて、支えあいながらが大切。
◎家の中が笑いであふれていることが大切。
◎笑いは大事♡
◎お母さんが元気だったら、どうにかなるよ。
このことが、今回のサブテーマ
~子どもの心に風邪を引かせない~
このワードにつながっている。
ニコッと笑っている。このことが大事。だけど、しわに気をつけてね。
《感想・考察》
・TVに出てくるお母ちゃんそのままで、気取りなくありのままで、ありのままの生活をお話してくださる姿に好感がもて、共感し頷くことの多い3時間半だった。また、茨城弁の素朴なやさしさの中にも、芯の強いお母ちゃんの姿が印象的だった。核家族化が進み、今の時代に珍しい大家族、9人もの子どもたちの個性を大事にし、存分に活かして信頼して任せるところなど、お母ちゃんのパワーは、すごい!大家族にこのお母ちゃんなくして成り立たないと感じた。
・わが子に対してできていない部分も多く、子どもへの影響は母親7割には、
耳が痛く反省しなくてはいけない。もっとおおらかな気持ちで、反抗期な態度へも、成長のしるし、怒るのとるのとの違い、わが子から学び、母親として人間として学び続けなければいけないなぁ…と思った。
・お母ちゃんの言葉が心に強く響き、さらに学びを深めたいと思いました。帰宅後この熱い思いが冷めないうちに紹介いただいた2冊の書籍を購入しました。これから愛読書になりそうな予感しかありません。楽しみです。
- 1冊目
子どもの心に風邪をひかせない子育て 著書 石田 千惠子
マガジンハウス
- 2冊目
メシが食える大人になる! 監修者 高濱 正伸
品川駅から水戸駅までは、両サイドに蓮の葉が一面に広がり、さわやかな緑が私たちを迎えてくれました。水戸駅のロータリーはとても広く、スーツケースを持っていても余裕を持って歩けます。夏休み中の若者もたくさんいて活気にあふれていました。明るく穏やかな土地
茨城県水戸市、茨城大会に代表として参加させていただきありがとうございました。ぜひ観光で再び行ってみたいところ候補にランクインしそうです。
アトラクション、茨城県立大洗高等学校 マーチングバンド・ステージドリル高校生の真剣な眼差し、そしてマーチングが大好き、ガードが大好きがたっぷりと伝わる笑顔・演奏に心が熱くなりました。また、合唱にも力を入れているとのこと。
2008年後期のNHK連続テレビ小説『だんだん』の劇中歌
♪命の歌♪の合唱には、おもわず涙があふれてきました。ぜひまた、合宿遠征で愛媛県への再訪を強く望みます。
全国大会にかかわってくださったみなさまに感謝の気持ちをこめて…
ありがとうございました。
ここに笑顔で報告させていただきます。