第74回全国高等学校PTA連合会大会 三重大会

出会いはじまる常若のくに
~ 「集い、想い、継なぐ」三つの重なる明日への力 ~
愛媛県高等学校PTA連合会会長  佐々木 亨

 8月21日、22日の2日間、三重県津市の「日硝ハイウェイアリーナ」で「第74回全国高等学校PTA連合会大会 三重大会」が盛大に開催され、愛媛県団6名が参加しました。
 開会行事の前には、三重県立四日市商業高校ギター・マンドリン部によるマンドリン演奏が披露されました。マンドリンの良さを引き出すような選曲で、全国から集った参加者をもてなしてくださいました。 また、開会行事で行われました表彰式では、松山商業高等学校PTAの中川一也顧問が全国高等学校PTA連合会会長表彰(個人)を受賞、さらに愛媛県高等学校PTA連合会の中川豊和顧問が全国高等学校PTA連合会会長表彰(役員等)を受賞しました。
 開会行事が終了しまして、分科会が行われました。
 私は、「AI時代におけるWell-Beingなキャリアデザイン」~青春期における感情・感動体験の重要性~と題した第3分科会に参加しました。講師はアゾビジョン株式会社代表取締役で、慶応義塾大学ヒューマンシステムデザインラボ感動研究グループ長を務めておられます、國友 尚先生でした。ご自身の新規事業開発や放送作家としての、仕事の経験、3人の子供を育てる父親としての経験を踏まえながら、不確実性が増し進路やキャリアにおいても正解が見えない時代の中、多様な考え方が尊重されるべきであることを伝えてくださいました。
 また、分科会後半では、株式会社三越伊勢丹 伊勢丹立川店の北川 竜也店長とKCJ GROUP株式会社の宮本 美佐副社長を交え、AI時代についてパネルディスカッションが行われました。その中でAIとの共存について意見を交わしていましたが、印象に残ったのはAIに問いかける際の「問い方の独自性」が必要だという意見がありました。そのためには、AIを活用する人が様々な体験を積むことと、物事を考える際に多くの視点で考察できるようになることが必要なのではないかとあり、大変に重要なことに気づかされました。
 翌22日は「尊厳は明日の力」~壁を開ける手中の鍵~と題した記念講演が行われました。講師は井村屋株式会社の中島 伸子代表取締役会長CEOでした。
 大学生時代に北陸トンネル火災事故に巻き込まれ、声を失い教師の夢を諦めた経験や、男性社会の中で女性が活躍しづらい時代を乗り越えた経験を踏まえて、困難に立ち向かっていくために必要なことを伝えてくださいました。
 「一人の社員を良くすることは会社を良くすることにつながる」と言っておられました。人には良いところがあり、それを引き出し伸ばす人が必要であり、それを重ねることにより会社全体が発展していくということです。また、人生の様々な局面において、壁(限界)が現れるが、それは、本当は壁ではなく「扉」であり、その扉を開ける鍵は、いつもその人の手の中にある。そして、「その鍵をどう使うかはその人次第だ」と言っておられました。「夢は大きく、根は深く、葉っぱは広し」一人ひとりが自分の存在に尊厳を持ち、輝く人生を目指して欲しいと強く訴えてくださいました。
 分科会、記念講演で共通して訴えられたことは「多様性」でした。団塊の世代、就職氷河期世代、ゆとり世代、Z世代と考え方が大きく異なる世代が共存する時代に加えて、日本に在住する外国人も増えており、人々の考え方は様々になってきました。また、人々が抱える悩みも同様の悩みのように見えて、原因や望んでいる解決方法も様々です。そのように、社会全体が多様化していることをしっかりと認識して、子どもたちの進路や育成に係っていかなければならないことを気づかされた大変に意義のある「全国高等学校PTA連合会大会 三重大会」でした。

  最後に、大会運営に携わってくださいました皆様に御礼を申し上げまして、今大会のご報告とさせていただきます。